日本ペイントについて説明しているページです。

ＨＯＭＥ　＞　塗料メーカデータベース　＞　日本ペイント

日本ペイント

日本ペイントは、1881年3月14日のホワイトデーに光明社として創業して1927年に現在の社名になった日本の最大手塗料メーカーです。通称ニッペと呼ばれています。ホワイトデーに創業するあたりが「綺麗な白に塗ってやるぜ！」みたいな想いがあったんでしょうか？たまたまだと思いますが・・・。資本金は277億1200万円、従業員1,341人です(2014年)。経営ビジョンに「価値ある塗膜を提供するスペシャリティケミカルカンパニーとしてグローバルに成長する。」と言うだけあり日本だけではなく、韓国、中国、香港、タイ、マレーシア、シンガポール、イギリス、トルコ、アメリカに拠点があります。

目次

・サーモアイの特徴と価格
・ハナコレクションの特徴と価格
・UVプロテクトクリヤーの特徴と価格
・ダイヤモンドコートの特徴と価格
・ファインシリコンフレッシュの特徴と価格
・シリコンセラUVの特徴と価格
・ファイン4Fセラミックの特徴と価格
・日本ペイントの塗料一覧

サーモアイの特徴と価格

日本ペイントのサーモアイは、省エネ・CO2削減に優れた特徴を持つ遮熱塗料で、外壁用のサーモアイは水性サーモアイウォールと呼ばれる製品です。高い反射機能を下塗り材のサーフやシーラーにも持たせたことで、従来の遮熱塗料に比べて反射機能が向上しています。また、独自の赤外線透過混色技術によって、上塗りで反射できない赤外線を透過させて、下塗りの反射機能を生かしています。

真夏の外壁面は、大きな日射エネルギーを受けていますが、サーモアイを外壁に塗装することで日射エネルギーを反射して蓄熱を抑制します。暑い夏でも室温上昇を抑えることができ、冷房効率が高まり省エネとなって、地球温暖化対策やヒートアイランド対策にも貢献します。

サーモアイは優れた高耐候性と低汚染性、また防藻や防カビ、透湿性を持っており、長期に渡り遮熱性能を保持することが可能です。遮熱性能は、塗装の色合いが変わったり塗装した表面に汚れが付着したりすることで低下してしまうのですが、高い耐久性を備えているサーモアイは長期間にわたり遮熱性能を維持するので、建物自体を守ることに繋がります。

■色の種類
水性サーモアイウォールは、多種多様なニーズに対応した多くのカラーバリエーションを取り揃えています。標準色は28色であり、色により日射反射率が違います。

■塗料の単価
水性サーモアイFの価格は、平滑でスレートまたは窯業系サイディングボードで3工程の場合、下塗りを水性サーモアイウォールシーラ使うと1平方メートル当たり3,750円となっています。また、同じく平滑でコンクリートやモルタル、ALC、窯業系サイディングボードで3工程の場合、下塗りを水性サーモアイウォールサーフにすると1平方メートル当たり4,430円です。なみがた模様でコンクリートやモルタル、ALCで3工程の場合、下塗りを水性サーモアイウォールサーフにすると1平方メートル当たり4,930円というのが水性サーモアイFの価格の相場となっています。"

ハナコレクションの特徴と価格

日本ペイントのハナコレクションは商品名ではなく、シリーズ全体のブランド名です。個性豊かな色彩を用いて家をメイクアップするという考えから、花の色をテーマに自然色彩を意識してカラーコーディネートするというコンセプトのもと生まれました。このブランドの特徴は、豊富なラインナップを持っていることはもちろんのこと、何といっても色彩を重視しているという点です。従来と同じ機能を持ちながら、色彩のプロである日本ペイントのカラーデザインセンターのデザイナーが、カラーコーディネートを的確にアドバイスしてくれます。

一般的な塗装は、下塗り1回、中塗り1回、上塗り1回の3工程です。しかし、ハナコレクションの塗装工程は、通常の塗装工程プラス透明の塗料のオーバーコートで、計4工程となっています。1工程増えてしまうため費用が少し高くなり、工期も余計にかかってしまいますが、このオーバーコートにはセルフクリーニングの効果が備わっています。つまり、何もしなくても長期間きれいな状態に保つことができるため、メリットが大きいのです。

■色の種類
ハナコレクションではホワイトやイエロー、オレンジやレッドとマゼンタ、ヴァイオレットにプルー、グリーンの8色のテーマカラーがあり、鮮やかな花の色をイメージしています。中でもシリーズのハナコレクション100水性は、塗料にバラの香りがついているため塗料臭が気にならず、花の香りを楽しむことができます。

■塗料の単価
ハナコレクション100水性の価格は15kgで1万8456円、4kgは8,526円が相場です。また、ハナコレクションの中でも、日本の気候に合った高品質な塗料であるハナコレ100ファイン15kgは2万3370円、3kgは8,144円です。高耐候性を持つ超低汚染のハナコレクション200UVファインは15kgが4万3201円、3kgは1万3810円です。シリーズの最上級塗料ハナコレクション300UVファインは15kgが5万9401円、3kgは3万629円となっています。

UVプロテクトクリヤーの特徴と価格

一般的なサイディングやモルタルの壁と同様に、高価なデザイン性の高いサイディングでも経年による劣化は避けられません。窯業系サイディングは本物の石ではないので、劣化して表面のエナメル層が傷むと中に水が入りサイディング自体が傷んでしまいます。紫外線の影響などによりサイディングの塗膜組織が破壊され、ひび割れや雨ジミを引き起こすため、表面のエナメル層を保護する必要があるのです。

日本ペイントのUVプロテクトクリヤーは外壁サイディングの保護塗料です。自動車コーティング技術を応用して開発されたもので、タイル調のサイディングやレンガ調サイディングなどの、デザイン性の高いサイディングの保護を目的としています。

通常10年ほどで保護塗料の塗り替えが必要になりますが、ただ塗りつぶしてしまうとデザイン性が薄れてしまったり、デザインを損なわないようにすれば工程が増えて費用がかさんでしまいます。

しかし、UVプロテクトクリヤーはデザイン性の高いサイディングでも、余計なコストをかけずに塗り替えが可能です。また、セラミック系樹脂を使用しているため一般的な塗装と比べて、外壁の劣化を長期間抑えることができ、新築時と同じような風合いを維持できます。

表面は超親水性塗膜で覆われているので、表面に付着した汚れも雨で流れ、汚れの下に雨水が入り、汚れを浮き上がらせて流すことができるのです。さらに、防カビや防藻性があるので家の外観を清潔に美しく保てます。

このUVプロテクトクリヤーは、2色以上使用されたデザインサイディングにおすすめですが、透明のクリヤー塗料ですから色あせてしまったものが元のような色に再現されるわけではありません。また、光触媒のサイディングボードのような特殊な処理を施したサイディングボードには適していません。塗料が付着しなかったり、塗膜に不具合が起きる可能性があります。

■色の種類
クリアー塗料なので透明のみ。

■塗料の単価
価格は15kgセット3万8396円、3kgセット1万5552円が相場となっています。

ダイヤモンドコートの特徴と価格

10年色あせない外壁塗料が日本ペイントのダイヤモンドコートです。4層塗りUVカットクリヤーコーティングで、紫外線から外壁を守り10年後も褪せないといわれています。

ダイヤモンドコートは一般的な外壁塗装の考え方と全く異なる発想で、外壁を守る色あせない塗料として開発されました。通常、車などの工業製品は塗料の色落ちや艶を保護するためにクリヤーコーティングをしており、そのため美しい外観を保っています。しかし、従来の外壁塗装はクリヤーコーティングのないエナメル塗りが主流です。そのため、年月の経過とともに紫外線の影響で色あせたり傷んだりしてしまうのです。

日本ペイントのダイヤモンドコートは、自動車塗装の技術を外液塗装にも取り入れてUVカットクリヤーコーティングを開発し、色あせない外壁塗装を実現しました。従来のクリヤー塗料は塗装面に塗っても早期にひび割れを起こしてしまうという欠点がありましたが、ひび割れを起こしにくく色あせを防止する塗料を開発し、自動車の塗装のような美しい色を保てるようになました。

コートは4層構造であり、下塗り、中塗り2回、そして最終工程にUVカットクリヤーコーティングを施します。従来の3回塗りの塗装に比べて、色あせ防止、防カビ、防藻に高い効果があります。また、ダイヤモンドコートは超親水性を持っており、表面に付着した汚れを雨で流すことが可能です。外壁に付着した汚れの下に雨水が入り汚れを浮き上がらせるのです。

さらにダイヤモンドコートは、目地あり塗装が可能であるという特徴があり、目地の立体感の生きた高級感のある仕上がりが期待できます。コートは一般的な3回塗りより1工程多い4回塗りですが、指定店が元請けのため余計な仲介業者のコストが掛からないため、コストパフォーマンスは納得いくものになるでしょう。

延べ約30坪戸建で123万円～となっていますが、下地の劣化や屋根の勾配などにより金額は変わってきます。通常の塗料に比べると高い高級な塗料です。

ファインシリコンフレッシュの特徴と価格

日本ペイントのファインシリコンフレッシュは高い耐候性と低汚染性、そして使いやすさの三拍子がそろった超低汚染形ターベン2液形アクリルシリコン樹脂塗料です。強固なシロキサン結合によって、光沢の低下や変色のほとんどない高耐候性を持っており、さらに親水化技術による特殊セラミック成分で優れた低汚染性を発揮します。また、弱溶剤系の塗料なので臭気が穏やかであり、さまざまな下地に塗装できるという特徴があります。

塗装時の発砲がないため塗りやすく、そして乾燥も早いので冬場の施工にも適しています。サイディングボードやモルタルなどの外壁各種や鉄部、FRP、硬質塩ビ部など幅広い素材の塗装に使用できます。防藻、防カビ性も兼ねそろえているため、外壁を清潔に保つことが可能であり、さらに透湿性が高いので建物を結露から守ります。

また、鉛などの重金属は配合されておらず、もちろん、ホルムアルデヒドやクロルピリホスも配合していないので環境にも優しい塗料です。シリーズも充実していますし、高弾性タイプに硬化剤を替えることで高弾性ファインシリコンフレッシュとして使用できるなど、多彩な高弾性仕様に対応しています。

さらに、ファインシリコンフレッシュクリヤーを使用することで、コンクリート打ち放し面への保護塗装工法が可能となっています。

■塗料の単価
価格は平滑で新設の場合でモルタルまたはコンクリートのとき、3工程で下塗りがJASS18 M-2012液形エポキシ樹脂ワニスファイン浸透シーラーを使うと1平方メートル当たり2,910円が相場となっています。同じく平滑で新設の場合で金属の場合では、3工程で下塗りがJASS18 M-109弱溶剤系変性エポキシ樹脂プライマーハイポンファインプライマー2を使うと、1平方メートル当たり3,140円です。また、吹付タイルで新設の場合、モルタルまたはコンクリートの4工程で、JIS A6909複層塗材RE仕様として、下塗りをファイン浸透シーラーを使い、主材をタイルラックEPO-Sベースにすると、1平方メートル当たり4,470円が相場となっています。

シリコンセラUVの特徴と価格

日本ペイントのシリコンセラUVは、高耐候性、透湿性、低汚染性、防藻性、防カビ性を持つ水性シリコンセラUVと、1液、弱溶剤、高耐候性、低汚染性、防藻性、防かび性を持つ1液ファインシリコンセラUVがあります。

水性シリコンセラUVは、下塗りから上塗りまでの全てを水性塗料での施工が可能で、嫌なニオイもなく取り扱いの安全な環境に優しい水性塗料です。紫外線による塗膜の劣化を抑え、塗装表面の汚れも洗い流す低汚染性を持ち、防藻、防カビ機能で外壁を清潔に保ちます。

様々な光沢感に仕上げることが可能で、好みに応じてつや消しからつや有りまで選ぶことができます。また、水性ですが優れた浸透力がある水性シリコン浸透シーラーは、シリコン・エポキシ反応硬化によって抜群の密着性を持っています。さらに、シーラーとフィラーの機能を兼ねそろえているパーフェクトサーフは密着性に優れているため、少ない工程で施工することも可能です。

また、水性シリコンエポサーフは、水性でありながらマイクロガード機構によってシーリング汚染を防止します。そして、面粗度の荒い下地には厚膜に付着することで仕上がりが美しくなります。

一方の１液ファインシリコンセラUVはセラミック系の樹脂を使用しており、外壁の劣化を最小限に抑える高い耐久性を持っています。低汚染性も高く、防藻・防カビ機能で外壁を美しく保ち、さらに高光沢で高級感を表現した美しい仕上がりにできます。

環境に優しい弱溶剤希釈タイプで、塗装時に発泡もなく、硬化剤を入れる手間もないため、扱いやすいのが特徴であり、素早く乾燥するので冬場の施工にも適しています。また、サイディングボードやモルタルなどの外壁や鉄部、硬質塩ビ、FRPなど、様々な材質に幅広く使うことができます。

■塗料の単価
1液ファインシリコンセラUVの価格は、3工程で下塗りが1液ハイポンファインデクロの場合、1平方メートル当たり2,670円が相場となっています。

ファイン4Fセラミックの特徴と価格

日本ペイントのファイン4Fセラミックは高性能で高耐候性、そして環境にも配慮した、塩素を含まない弱溶剤4フッ化フッ素樹脂塗料です。従来の3Fタイプと呼ばれている3フッ化フッ素樹脂は、紫外線に弱い塩素原子による劣化という欠点があり、それを改善するために新しく開発されたのがこのファイン4Fセラミックです。

フッ素樹脂の特性である非粘着性、耐薬品性、低摩擦性、耐候性、難燃性に着目して開発されたのがフッ素樹脂塗料です。これにより酸性雨に強く、雪などが滑り落ちやすく、火に強い外装塗料が実用化されています。

ファイン4Fセラミックは、塩素原子の替わりにフッ素原子とセラミック変性樹脂を加えることで、3フッ化フッ素樹脂の性能をはるかに超えるファイン4Fセラミックを誕生させました。このことからファイン4Fセラミックは高い耐候性を持つ究極のフッ素樹脂塗料なのです。

また、高い親水性も持っているファイン4Fセラミックは、汚れを徹底して防ぐことができ、たとえ汚れが付着しても雨水が掛かることで汚れを洗い流すことが可能です。さらに防藻性、防かび性にも優れており、これにより長期に渡って美しい外壁を維持できます。

弱溶剤系のフッ素樹脂塗料のため下地を選ばずに塗装が可能であり、コンクリート、モルタル、金属、硬質塩ビ、FRPなどの幅広い外壁に使用できるという特徴があります。

■塗料の単価
平滑で塗り替えの場合の価格は、鉄面の3工程で下塗りをJASS18 M-109弱溶剤系変性エポキシ樹脂プライマーハイポンファインプライマー2にすると、1平方メートル当たり3,590円が相場です。同じく平滑で新設の場合は、モルタルまたはコンクリート面の2工程で下塗りをJASS18 M-2012液形キポキシ樹脂ワニスファイン浸透シーラーにすると、1平方メートル当たり3,410円です。そして吹付タイルで新設の場合は、モルタルまたはコンクリート面の4工程でJIS A6909複層塗材RE相当仕様、下塗りをファイン浸透シーラーで主材をタイルラックEPO-Sベースにすると、1平方メートル当たり4,910円が相場となっています。

日本ペイントの塗料一覧

×

外壁・屋根塗装の目的

外壁塗装に適した時期・季節

外壁塗装の工程と施工日数

塗装を検討するタイミング

塗装時の人体に与える影響

外壁や屋根塗装で使用される道具

各メーカー塗料のグレード別単価と特徴

下塗りの必要性と種類と単価

塗料がもつ様々な機能と効果

塗料の細かな特徴の違いについて

よく使用される塗料メーカーの一覧

業務形態による違いを知る！同じ塗装業でも中身は全然違います。

保有していると安心？塗装業に関する国家資格や許可書

施工後の保証内容とアフターフォローは必ず事前に確認する！

塗装は相見積もりが基本。比べるからわかる適正価格や業者対応

施工料金の支払い方法の種類

【実際の見積書の事例付き】塗装の見積書の確認ポイントはココ！

自分でできる！クーリングオフの正しいやり方

失敗しない色選びをするためのポイント

同じ色でも艶で見た目がこんなに違う！5種類ある艶の種類

塗る前に仕上がりを確認できる色見本とカラーシミュレーション

外壁材の種類と劣化症状

屋根材の種類と劣化症状

メンテナンスフリーの屋根・外壁材は本当に補修が必要ない？

塗装ができない家の特徴