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大切にしたいマイホーム。外壁塗装は住まいの長寿命化の鍵!

Vol.09 工事中の生活は? 塗装業者の資格も知っておこう

工事中の生活は?塗装業者の資格も知っておこう

外壁塗装の工事は、建物の基部や内装には及びませんので仮住まいなどを要することなく、そのまま生活できるのが普通です。しかし、玄関やベランダ、窓なども養生やマスキングによってふさがれる期間も出てきますので、全く普段通りのままとはいきません。

中でも注意が必要なのが、高圧洗浄による水の侵入です。前述の通り、洗浄に使う水の圧力は、集中すれば外壁を削るほどの力があります。カギをかけていなかった窓が水圧であいて、室内を水浸しにしてしまったとか、換気扇が回っていたため、その穴から水が侵入してキッチンを濡らしてしまったなどのトラブルが多いようです。特に高圧洗浄の作業のスケジュールには注意して、窓のカギや換気口など、水が侵入しないように内側からも対策しておくのが安全です。

また、外壁塗装の工事中は養生などによって中が見えにくい状態になっていることが多く、それを狙った空き巣なども頻発しています。外壁塗装は基本的にすべて外から作業を行いますので、作業中であっても外出時には必ず全ての窓にカギをかけて出るようにしましょう。

そして、気になるのが塗装工事の職人さんたちの世話です。これは業者さんごとに違いますので、ざっくばらんに聞いてみるのが良いでしょう。業者によっては、お茶の手配などは一切必要なく、すべて持参してくるところもありますが、ちょっとしたコミュニケーションで、気持ちよく仕事をしてもらえるということも忘れないでおきましょう。

夏場などは水でよいので水分が補給できるようにしてほしいという業者もあります。作業中にトイレを使うかなども、状況に応じて聞いておきましょう。通常住宅の外壁塗装の場合、移動式のトイレを持ち込むことは少なく、住居者が在宅の場合は、トイレを貸してもらうのが一般的なようです。

「塗装技能士」の資格

業者選びの際にも言及しましたが依頼するあなたは外壁塗装を行う業者との信頼関係が重要だと言うことがわかるはず。業者選びのチェックポイントとして追加でもう一つ紹介しておきましょう。

外壁塗装を行う業者には、国や行政が定めた資格や許認可があります。その一つは厚生労働大臣や県知事が認めた「塗装技能士」の資格です。一定のレベルをクリアすることによって1級と2級があり、実際に作業する人のリーダーがこの資格を持っていると安心です。もう一つは、国土交通大臣及び県知事が認可する「塗装工事業」の許可を得ていること。これらは技術や実績、知識が国や行政によって認められていることの証です。

もし業者選びに迷ったら、このポイントを確認してみるのも一つの方法でしょう。

>> Vol.10 外壁塗装まとめてQ&A

おもしろ塗装まめ知識「塗料の適正粘度とは?」

液体の粘度表す単位にmPa・s(ミリパスカルセコンド)があります。20℃の水の粘度が1mPa・sで天ぷら油の粘度が100mPa・s。つまり天ぷら油の粘度は水の100倍というわけです。塗料の粘度も使う道具によって変わってきます。ハケやローラーは300〜1000mPa・s、エアスプレーは20〜40mPa・s、エアレススプレーは100〜1000mPa・sが適正な粘度です。この粘度の定義は (かき混ぜに要する力)=(粘性率)×(かき混ぜ速度)で、 皆さんのよくご存じの偉大なる科学者ニュートンが定義しました。    (※次回最終号Q&A増量のため豆知識は今回最終回です)

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