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失敗しない色選びをするためのポイント

外壁塗装は一度塗装してしまえば、10年前後は色を変更することはできません。万が一、20年もつ塗料を使用して色が失敗してしまった場合は、失敗した色の建物で20年間過ごすことになってしまいます。そのため、外壁塗装では色の選び方も重要です。

色選びの注意点

ここでは、色選びで失敗しないための方法を説明します。

配色は2~3色に抑える

色を選ぶ際の配色は、2~3色に抑えましょう。4色以上になると、統一感がなくなり見た目に落ち着きがなくなります。

同系色か彩度が近い色を選ぶ。

彩度とは色の鮮やかさを表します。彩度が高い色は、色味がはっきりとした色です。彩度が低い色は、薄いくすんだ色になります。この彩度が近い色を選ぶことで統一感が生まれ、オシャレに見えます。

色の選び方として、色相環という表を利用してもいいでしょう。色の反対側にある色は補色と呼ばれ、互いの色を引き立て合います。ですが目がチカチカとしてしまうので注意が必要です。隣り合う色は同系色と呼ばれ、色同士がまとまって見えます。

補色を使用する際は同系色も利用することで、色同士が喧嘩することなくまとまった色合いにすることができます。

塗装できない場所の色と調和するか確認する

窓周りのサッシやアルミ製のドアなどは塗装しても剥がれやすいので、一般的には塗装しません。そのため、外壁や屋根の色を決める際は、塗装しない個所の色との配色も検討しましょう。

立地条件を確認する

近くに森が近かったり、湿気がたまりやすい立地場所だと、コケや藻が発生します。そのため、白い色で塗装してしまうと、緑色のコケや藻が発生した場合に目立ちやすくなってしまいます。また、日当たりがいい面に赤や青などハッキリしている色を塗ってしまうと、色あせが非常に目立ってしまいます。そのため、建物の立地条件によって色の系統を考える必要があります。

原色は色の退色が顕著に表れやすい

原色とは、赤、青、黄の色になります。これらの色は、経年劣化により色が薄くなりやすい色になります。特に赤色は、紫外線の吸収が他の色より強いので色あせが目立ちやすいです。赤系で塗装を検討している際は注意しましょう。

塗装サンプルは実際の色と異なって見える?

カタログや色見本での小さな色を確認しても、実際に塗装した場合とは違う色に見えてしまいます。この現象は、面積効果と呼ばれるものです。

上記のように、同じ色を大きさの違うものにしたとき、明るい色は大きな面積の方が明るく見えます。反対に、暗い色は大きい面積の方が暗く見えます。

このように、面積が変わるだけで色の明るさやイメージも変化して見えてしまうため、できるだけ大きい塗装サンプルを用意してもらいましょう。

また、外で太陽光に当てながら見たり、見る角度を変えるなど、実際に塗装した場合と同じ環境で確認することで、実際の見た目に近い色をイメージすることができます。

外壁をツートンカラーにする場合

建物の形状によっては、外壁を2色に分けるツートンカラーにすることができます。ここではツートンカラーについて記載します。

色を分ける部分

■1階部分と2階部分で分ける
1階部分の色は2階部分よりも濃い色にすることで落ち着いた見た目になります。その際、色の割合は6:4か7:3がオススメです。分ける場所は、化粧幕板や窓の下部部分を目安にすると丁度いい割合で塗装することができます。上下の色が似ていたり色に締まりがない場合は、中間に黒や白などの色をいれわけることで、はっきりと色を独立させることができます。


■出窓やベランダなどの凹凸部分で分ける
塗装面積が少ない箇所に塗ることで、赤など主張の強い色でも、主張を抑えつつアクセントになりオシャレに見えます。但し、そのほかの部分はグレーや白などの、主張の少ない色にしましょう。

付帯部に塗装する色を選ぶコツ

外壁や屋根のほかに、外壁塗装では雨樋や破風板、軒天などの付帯部も塗装します。これらの付帯部の配色も考えないと、せっかくの塗装に統一感がなくなってしまいます。一般的な塗装では、サッシの色に合わせることが多いです。

雨樋

外壁と同系色か、他の付帯部と同じ色で塗装することが多いです。または屋根に繋がっているので、屋根と同じ色でも一体感がでて良いです。

破風板、鼻隠し

屋根のふち部分です。屋根と同じ色か白で塗装することが多いです。屋根と同じ色で塗装した場合は一体感が出ます。白で塗装する場合は立体的に見えます。雨樋と同じ色にしても統一感が出ます。

軒天

屋根の裏部分です。白か薄い色で塗装することが多いです。そうすることで建物が大きく見えます。

戸袋

サッシか雨戸、または外壁と同じ色で塗装することをオススメします。

庇、霧除け

小さな屋根のような見た目なので、屋根と同じ色で塗装することをオススメします。

化粧幕板

他の付帯部と同じ色で統一してすることでキリっと締まって見えます。ツートンカラーを際立たせるために黒か白で塗装されることが多いです。

色の特徴とイメージ

外壁塗装でオススメの色を下記に記載します。

ベージュ

落ち着きのある素朴な色です。主張があまり強くない色なので、ベースカラーとして外壁にベージュを使うと、屋根や付帯部に濃い色を持ってきても主張を抑えてくれます。黄緑やオレンジと組み合わせると、より一層穏やかで優しい雰囲気になります。白やブラウンもオススメです。

■イメージ
自然体な印象。
暖かく、穏やか。

灰色

白よりも自己主張せず、周囲の色を引き立てる色です。白と黒の中間の色であり、白や黒と違いライトグレーやダークグレーなど明るさも調整できるためどんな色とも相性がいい色です。

■イメージ
上品でオシャレ。 落ち着いた雰囲気。

茶色

黒よりも優しく軽いイメージですが、しっかりと主張してくれる色です。シンプルでベージュに次いで人気の色の1つです。日本家屋など和風な家に似合います。紺色や白と相性がいいです。ベージュと合わせるとさらに暖かさや穏やかさといった優しい雰囲気になります。

■イメージ
自然の暖かさが感じられる。 伝統的な見た目。

黄色

黄色で塗装する施主様は多くいます。その場合は、彩度が低い薄い黄色を使用している傾向があります。黒などのはっきりとした暗い色と組み合わせてしまうと余計に目立ってしまうので、組み合わせる色は同系色で薄い色を選びましょう。

■イメージ
元気で活発。 友好的。

他の色を引き立てる色です。そのため、ツートンカラーや主張の強い色を使用したいときなどと組み合わせる際にオススメです。但し、汚れが目立ちやすい難点もあるので注意が必要です。屋根に遮熱・断熱塗料を使用する際に白に近い色を選ぶと熱量を抑えることができます。

■イメージ
気分が一新される。 綺麗で清潔感がある。

明るい色を引き締める効果があります。そのため、主体に添えるのではなく、付帯部などの塗装面積の少ないところの塗装にお勧めです。但し、白と同様に汚れが目立ちやすい色です。また、黒は艶が強いと安っぽい印象になるので注意が必要です。

■イメージ
高級感、重厚感がある。引き締まった印象。

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