自分の理想の庭をイメージされたときに、青々とした美しい芝生をイメージされる方も多いと思います。
きちんと管理された芝生はとても魅力的で、その上、小さいお子さんを安心して遊ばせることができるなど、現実的なメリットも持っています。自分の庭を芝生にするには、もちろん業者さんに依頼すれば簡単なのですが、自分自身の手で芝を貼るということも、できないことではありません。
ここでは、自分で芝を貼る際の注意点について、いろいろと見ていきたいと思います。
まず最初にチェックすべきは、芝を貼ろうとしているその場所は、本当に芝の生育に適しているのか?ということです。芝は意外とデリケートで、環境がきちんと整っていないと、きれいに育ってくれません。主なチェックポイントは、以下の通りです。
栄養分のある土壌でないと、残念な発育になりがちです。
ただし、腐葉土などを使った土壌改良で、改善できる場合もあります。
日当たりが悪い場所では、どうしてもきちんとした生育は難しいです。特に建売住宅などで、すぐ近くに家が多い場合などは、時間帯による日当たり具合も含めて、しっかりチェックするようになさってください。
水はけが悪いと、芝の根が腐ったりして、よくないです。ただし、芝を貼る前の整地の際に工夫することで、水はけを改善できる場合もあります。また、風通しのよさも、重要な要素です。
芝は植物ですので、ある程度の気温はどうしても必要です。また、冬場になれば自然と休眠します。芝には大きく分けて、暖地型芝と寒地型芝があり、冬になって気温が下がると暖地型芝は枯れますが、寒地型芝はある程度まで緑をキープできます。ご自宅のある地域の年間気温と希望する冬場の景観を考えた上で、選択するようになさってください。
日照や風などの条件が整わないと、プロが管理していても芝の状態は悪くなりがちです。たとえば、イタリアにセリエAという世界トップクラスのサッカーリーグがありますが、ある名門チームのホームグラウンドは、スタジアムが改装されて大きな屋根が付き(日当たりの悪化)、風通しも悪くなると冬場の試合のとき、グラウンドの芝がズタボロ状態になったそうです。もし、どうしても条件が整わないようであれば、芝生を断念されるのも、選択肢のひとつかと思います。
芝生で重要なのは、貼る前の準備です。芝生を貼る予定の場所をしっかり整備しておくことが必要です。
具体的には、以下の通りです。
準備が済んだら、いよいよ芝を貼っていきます。